敷金0の物件で起こったこと。その2

その1から続きます。

数日後、オーナーさんから連絡がありました。

やはり費用負担にゴネてなかなか応じてくれないそうです…。終いには「訴えるならどうぞお好きに」と開き直った様子で、オーナーさんはとても憤慨していました。こういう場合、簡易(少額)訴訟という手もありますが、時間も費用もかかります。

敷金0はリスクがいっぱい

仲介した不動産会社から、保証人になっている父親に連絡していますが、遅々として話が進まずのらりくらりかわされる始末。親子揃って何ともいい加減です。不動産会社も、「これからも催促して交渉を続けます」とオーナー様へ謝罪していましたが、請求に応じるかは不明です。

やはり敷金を0にしてしまうと、借り手が早く見つかりやすくなる反面、敷金という担保を取らないので、オーナー様側にこうしたリスク発生してしまいます。

借主側からすれば、既に引っ越しをしてしまえば、言い方は不適切かもしれませんが、その物件はもう過去のもの。立ち去ってしまえば逃げ切れると思う人も残念ながら存在するのです(今までこの仕事に携わっていて、数回目の当たりにしました)。

オーナーさんからは費用の件はさておき、予定通り工事を進めるように指示をいただきました。話の決着をみるまで放置していたら、入居募集ができませんから当然の処置です。

弊社が唯一協力できることは、これから賃借人とどういう形で争ってもいいように、第三者がみても判断できるよう、現場の証拠資料をしっかり作成しお役立てていただくことだと思い、オーナー様とお約束しました。

しかし敷金0で貸すリスクを承知だったとはいえ、相手を信じて貸したオーナーさんが、このように泣き寝入りを見るようなことは、今後絶対にあってはいけないと思いました。賃借主本人は勿論、保証人については厳格な審査をすべきですし、仲介に入る不動産会社にもそれなりの約束を取り付けるべきだと思います。
なんか本当にやりきれない気持ちになり、ついつい思うままに書いてしまいましたが…。
最後までお読みいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です