ペット飼育とペナルティ その1

先日、お客様から「ペットが壁をガリガリやってしまって、引っ越すのでハウスクリーニングと一緒に柱と壁の補修をお願いできますか?」とお問い合わせをいただきました。
ペットにまつわるご相談、少なくないです。

さて、そのガリガリ度がどの程度か、実際見てみないことには見積もりができませんので、早速お住まいをご訪問させていただきました。

マンション前に到着した時、管理会社の募集看板が立っていましたので、賃貸物件であることがわかりました。

お部屋に案内されて、まず、強烈に感じたのはなんと言ってもペット臭です。
私はペットを飼っていませんので、ペット臭には敏感に反応します。タバコを吸っていない方が、タバコ臭にすぐ反応するあれと同じです。

その後お客様から「このマンション、実はペット飼育禁止なんですよ…。だから部屋を引き渡す時、不動産屋さんにペットを飼っていたことがバレないようにしたいんです。」

(いやー、それは無理でしょう)
部屋のドア枠が何箇所も削れてあり、しかも全部キズの高さが一緒です。リペアはあくまでもリペアですし、新品になるわけではありません。眼を凝らして調べられたらペットがつけた傷であることは隠しきれません。

ペットのひっかき傷

そして最大の問題はペット臭ですが、ただのペット臭ではなく、ペットがしたオシッコ臭です。
オシッコが、フローリング部分に染み込んで白くなっていますし、その部分から強烈な臭いを放っています。
そのことを説明しましたら「匂いはクリーニングで取れませんか?」と。
「匂いが染み込んでいる以上、ハウスクリーニングをどんなに頑張ってみても、残念ですがそれは無理です。不動産屋さんもプロですから、その眼はごまかせませんよ」
ちょっとキツイ説明になってしまいましたが、はっきり申し上げました。

現在、賃貸借の借主は、規約を守り普通に使用していれば、退去に伴う原状回復費用では、特約を交わさない限り常識的な費用負担で済むようになっています。
しかし、今回の場合は、入居の契約事項に、「ペット飼育厳禁」とあり、それを承知の上で約束を破ってしまったのです。これは100%弁解できません。ペナルティは必至です。
では、どんなペナルティが待っているのか?

その2に続きます

 

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