和室の減少に思うこと

先日、yahooニュースに「ここ20年で和室が1/3に減少」という記事が掲載されていました。

確かに、「畳の表替え」のオーダーは昔に比べててかなり減ってきたように思います。反対に「和室から洋室にリフォームしたい」というニーズは飛躍的に増加しています。

その大きな要因として挙げられるのは、“ライフスタイルの欧米化“が第一なんですが、たしかに布団で寝むと、毎朝畳んで押入れに入れなくてはならないし(万年床は別)、朝忙しい方には正直面倒ですし、ベッドにはそうした手間は必要ありません。

昔、畳に慣れ親しんでいらしたご年配の方にとっても、起き上がる際にはベッドの方が腰の負担が少なくて済みますしね。やっばりライフスタイルの変化と便利性から、どうしても避けられない時代の流れなんでしょう。

私達もマンションやアパートの入退去リフォームのお仕事をさせていただくわけですが、都心部では、例えば2LDKの部屋があった場合、2つの居室が和室・洋室其々あるお部屋と、洋室が2つあるお部屋では、成約率は断然後者の方があるようです

その為、新築や築浅の物件はオール洋室の間取りが殆どですね。
そうした物件と戦わなければならない古い年数を経たマンション・アパートのオーナー様は、費用をかけて、和室を洋室に変更して集客に努めるのです。

もし、自分も家を買うなり建てるなら、和室は必要ないかなって思う自分がいます。正座や胡座をかく生活をイメージできないまでになっていますね。

ライフスタイルの変化と共に、淘汰されていく商売の中の一つに、畳屋さんが存在するのかもしれません。

けれど時折、あの青々とした新畳のい草の匂いに、「あー、やっぱり畳っていいなー。」って思うんでよね。

淘汰されるのは仕方ないと思う反面、日本独自の文化を守るということも大切なことだと思います。良きものは後世に残していきたいですよね…。

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